P-01Aにワイヤレスイヤホンセット02を接続
P-01Aを買ったのであれば、Bluetoothを使わない手はありません。Bluetoothとは短距離の無線通信規格のことで、主にワイヤレスヘッドセット(ワイヤレスヘッドホンやワイヤレスイヤホン)を携帯電話につなぐのに使われています。ここではドコモ純正の「ワイヤレスイヤホンセット02」(価格は6825円)をP-01Aで使う手順をご紹介します。

P-01Aで初めてBluetoothデビューするのに向いている製品が、NTTドコモが発売している「ワイヤレスイヤホンセット02」です。箱はチープですが、いや、価格は安いですけど、なかなかの内容ですよ。
なぜワイヤレスイヤホンセット02を紹介するかというと、P-01Aはこの製品を把握(?)しているらしく、設定手順が他のBluetooth機器より少しだけ簡単だから。また、製品的には価格が安い上に小型で、そういった意味でもBluetooth機器の入門にもってこいです。それでは、パッケージの内容を見てみましょう。

ワイヤレスイヤホンセット02には、左から「リモコン」「充電分岐ケーブル「イヤホン」が含まれています。
ワイヤレスイヤホンセット02は充電にFOMA ACアダプターを使います。上の写真にあるように、充電分岐ケーブルがあるのでP-01Aとワイヤレスイヤホンセット02の同時充電が可能です。旧モデルのワイヤレスイヤホンセットP01には分岐ケーブルがなかったので、「ワイヤレスイヤホンセットP01を充電してると、FOMAが充電できない」などという情けない状態になったのですが、ワイヤレスイヤホンセット02ではそのような心配がありません。と、余談が長くなりました。ワイヤレスイヤホンセット02を充電しましょう。約2時間半ほどかかります。
充電は終わりましたか? それではP-01Aでワイヤレスイヤホンセット02が使えるようにしましょう。ここからは写真で見ていきます。

「再生」ボタンを3秒以上長押しして、ペアリングモード(機器登録モード)にします。LEDが青色と赤色の交互の点灯になればOKです。

P-01A側から登録作業を始めましょう。「デスクトップ」にある「Bluetooth」アイコンを選択します。

「Bluetooth」メニューが表示されるので、「登録機器リスト」を選択します。

「機器登録リスト」で「サーチしますか?」と聞かれます。「YES」を選択します。

数秒すると登録機器リストに「DoCoMo Wireless 02」が表示されます。これを選択すると……。

「機器登録 未登録機器です。登録しますか?」と聞かれるので「YES」を選択します。

「DoCoMo Wireless 02」メニューが表示されるので、2番目の「ハンズフリー」を選択します。通話に必要な設定です。「ヘッドセット」も選べますが、まぁ、どちらでもそんなに変わりません。

この画面が表示されたら「ハンズフリー」の接続が完了しています。もう1つ設定が必要なので、この画面では「YES」を選択します。

再び「DoCoMo Wireless 02」のメニューに戻ります。今度は音楽再生に必要な「オーディオ」を選択します。

「オーディオ」でも接続されました。Bluetooth用語的には「A2DP/AVRCP」での接続ができたことになります。これで「ハンズフリー」と「オーディオ」で接続できたので、この画面では「NO」を選んでBluetooth設定を終了します。
これで通話をしたり、音楽やワンセグをワイヤレスで聴いたりすることができるようになっています。着信については「電話」ボタンを押せば受けられ、発信についてはメモリーダイヤルを表示した状態で「電話」ボタンを押すことで電話をかけることができます。ボイスダイヤル発信もできるようですが、実用にならない(設定が面倒)なのでおススメできません。

写真ではわかりづらいですが、Bluetooth経由でワンセグの音声をワイヤレスイヤホンセット02を再生しています。なお、ワンセグ音声はSCMS-Tという方式に対応したBluetooth機器でないと聞くことができません。でもいま店頭で売っているBluetooth製品のほとんどがSCMS-Tに対応しています。
それではみなさんの一番の目的であろう、音楽再生を試してみましょう。「P-01AでWindows Media Playerの音楽ファイルを再生」で解説していますが、P-01に音楽ファイルを転送していることが前提です。とはいえ、ワンセグと同様に特別な操作なしにワイヤレスで音楽を聴くことができます。あっけないですね。なお、以前のPシリーズを使っている人に補足すると、Bluetoothでの再生時にいちいち「再生しますか?」と聞いてこなくなってます(P903iX HIGH-SPEED以降の機種から)。
さらにBluetoothならではの便利な機能があります。それは「再生」ボタンを押すことで、P-01Aの「ミュージックプレーヤー」を遠隔操作で起動できることです。これならカバンの中にP-01Aを入れたままでも、ワイヤレスイヤホンセットの電源を入れ、「再生」ボタンを押すだけで音楽が聴けるのです。
ということでワイヤレスイヤホンセット02をP-01Aで使うための設定方法と使い方をご紹介しました。最初のほうに書きましたけれど、価格は6825円。ドコモショップで販売してますし、店舗に行くのが面倒であればAmazon.co.jpで買うことや、楽天市場にて買うこともできます。
おっと、肝心なことを書き忘れていました。「音質はどうなの?」とか気になる人もいますよね。ワイヤレスイヤホンセット02は「リ・マスター機能」を備えていて、Bluetoothの規格上は再生周波数は20kHzまでと最高音域がカットされるものを補完します。「おお! 高音質なのか!」と思いきや、さにあらず。付属のイヤホンは安価なものを採用しているのか性能があまりよくないので、せっかくのリ・マスター機能が泣いてしまいます。たとえるならば“しゃかしゃかした音”で聞こえます。

ワイヤレスイヤホンセット02に付属するイヤホンはイマイチなので、ワタシは別のイヤホンを接続して使っています。
“しゃかしゃかした音”が気になる方は、お気に入りのヘッドホンやイヤホンに取り換えて使いましょう。イヤホンタイプであれば、ワタシが使っているソニーの「MDR-EX500SL」(ホワイト)がとにかくおススメ。値段は張りますが、イヤホンタイプでありながら重厚な低音が響き、高音は非常につややかな伸びがある価格相応の仕上がりです。ワイヤレスイヤホンセット02と組み合わせるは最適です。
ワイヤレスイヤホンセット02以外の選択肢を挙げるとするならば、やはりソニー製のBluetooth製品になるでしょう。ソニー製はラインナップが豊富ですが、後日、ワタシのおススメの現行製品をご紹介しようと思います。なお、ワイヤレスイヤホンセット02と若干登録手順が異なるので、それについても触れたいと思います。
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タグ: MDR-EX500SL, P-01A, ワイヤレスイヤホンセット02
2008 年 12 月 8 日 23:49
[…] 先日、NTTドコモの「ワイヤレスイヤホンセット02」をP-01Aで使う方法を説明しました。そこで「Bluetooth機器の入門にもってこい」と書きましたが、Bluetoothの世界を堪能するのであればNTTド […]
2009 年 6 月 11 日 13:27
はじめまして。
先日はエスティマハイブリッドの記事にコメントありがとうございました。
エスティマにもBluetooth機能をもった携帯があれば即効に役立つと聞いています。ハンドフリーでも使えるしナビにも使えるとか。。。
まだまだ携帯を変えるつもりがないのでそのままなのですが、そのうち検討してみたいと思っています。