ThinkPad T420s/T420si保守マニュアルが米レノボに登場
ThinkPadといえば自分で“修理”ができてしまうところが特徴です。保守マニュアルというのがネットで公開されており、パーツの交換方法とパーツナンバー(FRU)がその保守マニュアルを見るとわかるというものです。日本ではまだ保守マニュアルは公開されてませんが、米国ではすでに公開されてました。(→Hardware Maintenance Manual – ThinkPad T420s and T420si)
ただこれは「Feburary 2001 Edtion」だそうで、中をよく見るとNVIDIA NVS 4200Mを搭載したOptiumus仕様のモデルは含まれてません。おおむね、現状米国や日本で販売している仕様だけカバーしているようです。
この保守マニュアルでワタシが注目したのは、WWANのFRU。まだ米レノボのサイトでWWANはなぜかオプションで売ってなかったりするので、なんというFRUなのかが気になっていたのです。ということでWWANのFRUは以下の通りです。
- Integrated Mobile Broadband (Gobi 3000) → 60Y3257/60Y3283
- Ericsson F5521gw Mobile Broadband Module → 60Y3255/60Y3267/60Y3279
- Integrated China Telecom Mobile Broadband (Huawei) → 60Y3239
3番目は中国向けのWWANなので関係ありませんが、Gobi 3000とF5521gwはなぜかFRUが複数あります。
日本で公開されているThinkPad T420/T420iの保守マニュアルを見てみると、次のようになってます。
- 内蔵モバイル・ブロードバンド(Gobi 3000 3G、GPS 付き) → 60Y3257
- 内蔵モバイル・ブロードバンド(Ericsson F5521gw) → 60Y3277
- 内蔵モバイル・ブロードバンド(Ericsson F5521gw、マレーシア向け) → 60Y3267
- China Telecom 内蔵モバイル・ブロードバンド(Huawei EM660) → 60Y3239
マレーシア向けというのはなにかが違うのでしょうけど、それでもどれを選べばいいのかわかりません……。謎は深まるばかりです。
日本で公開されているマニュアルからわかることはGobi 3000はGobi 2000に引き続きGPSを搭載しているようだ、ということ。とはいえGobi 2000のGPSはあまり使い物にならなかったので、GPSだけでGobi 3000を選ぶのはアレかもしれません。
Huawei EM660は関係ないとして、Gobi 3000とF5521gwの違いは何か。残念ながらGobi 3000はデータシートがまだ上がってませんが、Gobi 3000のニュースリリースによれば、HSPA+(最大14.4Mbps)とCDMA2000 1xEV-DO Rev. A and Rev. Bをサポートしているようです。とはいえ、国内ではHSPA+の方しか使えないでしょう(auはSIMカードの差し替えだけでは使えないため)。
そしてF5521gwはデータシートが上がってます。それによると受信21Mbps、送信5.76Mbpsとのことです。レノボ・ジャパンの保守マニュアルにはGPSとは書いてありませんが、GPS機能も搭載するようです。一方、CDMA2000 1xEV-DO は使えません。
つまり日本国内で使うのであれば、F5521gwが必要十分な性能を持っている感じです。auの回線ではいずれにせよ使えませんからね。ちなみにドライバーはすでに上がってたりします(→Ericsson F5521gw / F3607gw / F3507g Wireless WAN Driver for Windows 7 (32-bit, 64-bit), Vista (32-bit, 64-bit), XP – ThinkPad)。
それにしても早くCore i7&OptimusのモデルとWWANが早く発売にならないものか……。
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